朝日新聞 平成12年9月20日掲載
風力発電支援 北朝鮮で計画
日本のNGO
 人道的支援を通じて日朝関係の改善をはかろうと、環境問題の活動家や宗教関係者らによる 非政府組織(NGO)が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に風力発電の支援を計画している。 発電所の適地調査をするため、技術者が20日に北朝鮮入りする。8千万円相当の医薬品を送 る支援も準備している。  計画しているのは「人道支援NGOレインボーブリッヂ」(代表、飯坂良明・聖学院大学長) 非営利組織活動(NPO)法人の「資源再利用並びに不法投棄監視センター」を運営する小坂 浩彰さん(47)が今年五月に訪朝した際、「エネルギー支援として風力発電の建設を進めた い」と提案した。北朝鮮側がこの申し出を積極的に受け入れる意向を示したため、飯坂さんら に呼びかけ、7月に NGOを結成した。  発電所の候補地は平壌の西約50キロにある南浦など3カ所。1基で750キロワットの発 電能力を持つ設備を五基建設する計画だ。
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